ホンダ「ステップワゴン」予防安全性能評価を考えてみる

ホンダ「ステップワゴン」の2017年度予防安全性能評価が、自動車事故対策機構より公表されました。

「ステップワゴン」は2017年9月にマイナーチェンジを行い、待望されていたハイブリッドモデルを追加し、このモデルに搭載される「Honda SENSING」には、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)と、歩行者事故低減ステアリング(全車)機能が追加されています。

2017年度の評価項目は車両に対しての被害軽減ブレーキ、歩行者に対しての被害軽減ブレーキ、車線逸脱抑制、後方視界情報の4つをポイント制の得点として評価しています。

2017年度から車線はみ出し警報試験が、車線はみ出し(逸脱)抑制試験へと強化され、総合得点の満点が前年度の71点から79点に変わりました。

この4つの項目の総得点が12点を超えると「ASV+」、46点を超えると「ASV++」と評価されより安全性の高い車であることが証明されます。

今回試験に用いられる「ステップワゴン SPADA HYBRID G Honda SENSING」は、ミリ波レーダーと単眼カメラで、クルマの前方の状況を認識し、衝突軽減ブレーキ(CMBS)、路外逸脱抑制機能などを備えています。

システムの性能と作動条件は次のように説明されています。

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衝突軽減ブレーキ(CMBS)

衝突軽減ブレーキ(CMBS)は、⾃⾞が前⽅の⾞両のほぼ真後ろから追突するおそれがあるときや、対向⾞に正⾯から衝突するおそれがあるときおよび歩⾏者に衝突するおそれがあるときに、運転者のブレーキ操作を支援し、衝突を回避したり衝撃を軽減するシステムです。

⾃⾞が約5km/h以上で⾛⾏中に、⾃⾞との速度差が約5km/h以上ある⾞両および歩⾏者に対して衝突のおそれがある時に、CMBSが作動します。

対向車および歩行者に対しては、自車が約100km/h以下で走行中に衝突のおそれがある時に、CMBSが作動します。

路外逸脱抑制機能

路外逸脱抑制機能は路外逸脱抑制機能がONされている時にフロントガラス上部に設置され
たカメラによって左右の⽩線または⻩⾊線を検知し,⽅向指⽰器(ウィンカー)を使⽤せずに
⽩線(⻩⾊線)を逸脱、もしくは逸脱しそうになったことを判断したとき,作動します。

作動時はマルチインフォメーションディスプレイにより警報を⾏うと共に,ステアリングの振動もしくはブザー音により運転手の回避操作を促し、 回避操作が無い場合にはステアリングを制御して⾞線内への復帰を⽀援します。

本システムは⾞速が約60km/hから100km/hで直線または緩やかなカーブの道路を⾛⾏しているときに作動します。

「ステップワゴン」の予防安全性能評価は「64.6/79.0」の「ASV++」

出典:自動車事故対策機構 URL:http://www.nasva.go.jp/mamoru/active_safety_search/

「ステップワゴン」に搭載される「Honda SENSING」は、79.0満点中の64.6点を獲得しています。

各項目における評価と得点は次のようになっています。

車両に対しての被害軽減ブレーキ

「CCRs」試験用ターゲットを静止させた状態でのテスト。

ステップワゴン:被害軽減ブレーキ試験 CCRs50km/h

出典:独立行政法人自動車事故対策機構 URL:http://www.nasva.go.jp/mamoru/active_safety_search/

「CCRm」試験用ターゲットを一定速で牽引した状態でのテスト。

ステップワゴン:被害軽減ブレーキ試験 CCRm60km/h

AEBS(Autonomous Emergency Braking System)」とは、自動車が横断歩行者との衝突を回避又は衝突速度を下げるために自動でブレーキを操作する装置です。

「FCWS(Forward Collision Warning System)」とは、横断歩行者との衝突の危険性に応じて運転者に制動操作を促す目的で提供される、聴覚及び触覚・視覚情報を用いた警報です。

車両に対して行われた衝突回避被害軽減ブレーキ試験「CCRs」「CCRm」は「32.0点/32.0点」満点の評価です。

歩行者に対しての被害軽減ブレーキ

遮蔽物がない状態CPNでのダミーターゲットへのテスト。

ステップワゴン:被害軽減ブレーキ試験 CPN50km/h

試験ターゲットに対しての衝突回避被害軽減ブレーキ試験「CPN」「CPNO」成績は、満点25点に対して10.6点の得点です。

10.6点と評価された内容は次のようになります。

15km/h、20km/hで車速が減速しないまま、ダミー歩行者と衝突しています。

45km/hからシステムに不安定さが表れ、衝突回避に至らないケースが出始め、55km/h、60km/hでは減速はしていますが、全てのケースで衝突回避に至っていません。

車線逸脱抑制

ステップワゴン:車線はみ出し抑制試験

車線逸脱抑制評価は「16.0/16.0」点で満点の評価となっています。

後方視界情報

「ステップワゴン」のカーナビゲーションモニターによる後方視界情報は、「6.0/6.0」点の満点評価となっています。

「ステップワゴン SPADA HYBRID G Honda SENSING」評価

「ステップワゴン」の「Honda SENSING」は、歩行者を検知する能力が低く衝突回避システムとしては不安があります。

ミニバンの「ステップワゴン」は、システムの取付場所が高い位置にあることが、検知能力に影響を与えているとすると、早急に改善する必要があります。

「ステップワゴン HYBRID」の試乗記事はこちらです。

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