マツダ「CX-8」の予防安全性能評価を考えてみる

マツダ「CX-8」の予防安全性能評価試験が、独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)より公表されました。

「CX-8」はミリ波レーダー+近赤外線レーザー+単眼カメラによる、安全運転支援システム i-ACTIVSENSEを搭載し、その性能は次のように説明されています。

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i-ACTIVSENSEの性能

アドバンストSCBS & SBS(衝突被害軽減ブレーキ)
〇アドバンストSCBS (アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート)
前方の歩行者や先行車をカメラで検知し(対車両:約4〜80km/h走行時、対歩行者:約10〜
80km/h走行時)、ブレーキを自動制御して衝突回避をサポート、もしくは衝突による被害の低減を図ります。

〇SBS (スマート・ブレーキ・サポート)
約15km/h以上で走行中、カメラと遠くまで検知できるミリ波レーダーで先行車を捕捉。衝突の危険があると
判断すると音や表示で警告、さらにはブレーキを自動制御し、衝突時の被害軽減や衝突の回避をサポートします。

〇車線逸脱警報システム(LDWS)
約45km/h以上での走行時、フロントガラスに設置したカメラで車線を認識し、車両がその線を踏み越える可能性があると判断すると、警報音でドライバーに注意を促します。

〇AT誤発進抑制制御[前進時/後進時]
車両が約10km/h以下での徐行中や停車時、前方または後方に車や壁などの障害物があるのにも関わらず、必要以上にアクセルが踏み込まれた(アクセルペダルを踏み間違えたと判断した)ときに、警報と同時にエンジン出力を抑えて急発進を抑制します。

「CX-5」の予防安全性能評価(115.0/126.0)

Photo:NASVA URL:http://www.nasva.go.jp/

「CX-8」の予防安全性能は満点126.0に対して115.0の評価点です。項目別では車両に対しての被害軽減ブレーキ、車線逸脱抑制、後方視界情報、高機能前照灯試験で満点の評価を獲得しています。

しかし、歩行者に対しての被害軽減ブレーキ、ペダル踏み間違い時加速抑制試験では、満点に届かない結果となっています。

車両に対しての被害軽減ブレーキ試験(32.0/32.0)

CX-8:被害軽減ブレーキ試験 CCRs50km/h

CX-8:被害軽減ブレーキ試験 CCRm60km/h

歩行者に対しての被害軽減ブレーキ試験(54.4/65.0)

CX-8:被害軽減ブレーキ試験 CPN60km/h

CX-8:被害軽減ブレーキ試験 CPN40km/h

CX-8:被害軽減ブレーキ試験 CPNO45km/h

CX-8:被害軽減ブレーキ試験 CPNO45km/h

CX-8:被害軽減ブレーキ試験 CPF35km/h

CPF・CPFOシナリオ試験での満点40.0に対して29.4の評価点です。減点されたのは次の項目による試験です。

夜間のCPFシナリオ(対向車がいない道路を向かって右から模擬歩行者が横断する)試験において、40km/h以上では衝突回避に至っていません。

また、衝突回避が行われないのはラップ率75%の場合で、歩行者ダミーが車の中心から助手席側にズレると検知能力が下がります。

夜間のCPFOシナリオ(向かって右側の対向車両の後ろから模擬歩行者が横断する)試験では、全ての速度域で衝突回避が行われていません。

車線逸脱抑制試験(16.0/16.0)

CX-8:車線はみ出し抑制試験

ペダル踏み間違い時加速抑制試験(1.6/2.0)

CX-8:ペダル踏み間違い時加速抑制試験(前進)

CX-8:ペダル踏み間違い時加速抑制試験(後退)

後退時の抑制試験では衝突回避が行われていますが、前進時にはターゲットと衝突しています。

まとめ

「CX-8」の予防安全性システムは総合的に高い評価ですが、夜間での歩行者に対して衝突回避能力が低く、この部分の改善が望まれます。

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